【写真】荘銀タクト鶴岡/妹島和世建築設計事務所、新穂建築設計事務所、石川設計事務所

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 一度見たら忘れられない屋根山脈の如くそびえ立つ荘銀タクト鶴岡におじゃま。妹島和世氏、新穂建設、石川設計の3者合同の設計です。

 東北では稀少なワインヤード型の形状をしたコンサートホールです。とかいいつつワインヤード型(Vineyard Styles)が勉強不足でよくわからないのですが、超簡単に言うと座席がまばらでブワッと広がっていて、音が壁の反射によってよりいい感じになるタイプです。一方でNHKのど自慢大会とか開催されそうな市民会館などはシューボックス型(Shoebox Styles)というそうです。

 妹島氏が設計する公共施設ということは、おそらく市民が自由に往来し集まる場所であることが期待されます。もちろん荘銀タクト鶴岡もその機能を持っています。1Fのパブリックスペースは好きに利用可能です。

 所謂SANAA案件はいつもこのパターンですね。むしろ予算通りってあったのかな。まあつまりケチって造ろうとしている時点でSANAAに依頼することが間違いだと思います。これ40億円台で造れるわけないでしょう。

 設計者情報ですが、雑誌等では「SANAA」と表記されていますが、パンフレットや鶴岡市の広報など公的に近い機関の発行情報では「妹島和世」氏事務所の名義なので、本記事では後者に倣ってに記載しています。契約は妹島氏事務所で実務は西沢氏も合流しているのか?

建物

 まずは建物内を撮影可能かを事務局に伺いに行ったところ、「ホールの見学は希望されますか?」と聞かれたので、「えっ!」。となりまして。即答で「ぜひお願いします!」と答えました。関係者の方に感謝いたします。
 ということでホールにも案内してもらうことができてはしゃいでしまいました(心の中で)。

 ダダーンと! ホールのステージ側から。
 全体的には金色ベースで統一されたゴージャスな雰囲気という印象を受けます。通路はやや通りにくいけれども波のような(?)程よいランダムさを感じる座席のレイアウトが見た目的にも格好いい。
 座席の仕切りや壁、天井の優しい曲線は「羽衣」をイメージしているそうです。

 シートの高級感がとにかく印象的。今まで座った劇場シートの中でも最上位かもしれない。金の色使いもどぎつさみたいなものは一切なく、とにかくリッチなチョイスが最高。鶴の刺繍も見事です。

 パブリックスペースは天井が高く全面窓はガラスなので開放的。椅子が壁沿いにカラフルに並んでいてなにかリズミカルなものを感じる。
 奥の方に行くとやはりありました、妹島氏といえばこのかわいい*印のベンチ。

 外観は雑誌でもよく出てくるので見覚えがあると思いますが、巨大屋根がウェーブしまくって、かつ連続して重なりかなり派手な外観。色合いはシルバーとホワイトで統一されているのであまりうるささは感じません。
 

撮影許可

撮影:屋外、屋内ともパブリックスペースはOK。大ホールは事務局に要相談。事前に問い合わせたほうがよい。
見学:屋外、屋内ともパブリックスペースは自由。大ホールは事務局に要相談。

SANAA’s latest work! Seats are in tiers, like waves. Almost material is timber board.

ギャラリー

The facade of Shogin Tact Tsuruoka (荘銀タクト鶴岡) Full view of Shogin Tact Tsuruoka (荘銀タクト鶴岡) Full view of Shogin Tact Tsuruoka (荘銀タクト鶴岡) Roof of Shogin Tact Tsuruoka (荘銀タクト鶴岡) Full view of Shogin Tact Tsuruoka (荘銀タクト鶴岡) Indoor of Shogin Tact Tsuruoka (荘銀タクト鶴岡) Full view of Shogin Tact Tsuruoka (荘銀タクト鶴岡) Indoor of Shogin Tact Tsuruoka (荘銀タクト鶴岡) Indoor of Shogin Tact Tsuruoka (荘銀タクト鶴岡) Full view of Shogin Tact Tsuruoka (荘銀タクト鶴岡) Full view of Shogin Tact Tsuruoka (荘銀タクト鶴岡) Full view of Shogin Tact Tsuruoka (荘銀タクト鶴岡) Full view of Shogin Tact Tsuruoka (荘銀タクト鶴岡) Full view of Shogin Tact Tsuruoka (荘銀タクト鶴岡) Seats in theater hall, Shogin Tact Tsuruoka (荘銀タクト鶴岡) Theater hall of Shogin Tact Tsuruoka (荘銀タクト鶴岡) Full view of Shogin Tact Tsuruoka (荘銀タクト鶴岡) Full view of Shogin Tact Tsuruoka (荘銀タクト鶴岡) Full view of Shogin Tact Tsuruoka (荘銀タクト鶴岡) Full view of Shogin Tact Tsuruoka (荘銀タクト鶴岡) Theater hall of Shogin Tact Tsuruoka (荘銀タクト鶴岡)

建物概要

Shogin Tact Tsuruoka (荘銀タクト鶴岡).
Architect : Kazuyo Sejima & Associates, Niibo Architects, Ishikawa Architects (設計:妹島和世建築設計事務所、新穂建築設計事務所、石川設計事務所JV).
Contractor : Takenaka Corporation (施工:竹中工務店、菅原建設、鈴木工務店JV).
Completed : 31 August 2017 (竣工:2017年8月31日).
Structured : Steel frames (構造:鉄骨造、鉄筋コンクリート造).
Costs : $97 million (総工費:約97億円).
Use : Theater (用途:劇場).
Height : 96 ft (高さ:29.56m).
Floor : 3 (階数:地上3階、地下1階).
Floor area : 84,454 sq.ft. (延床面積:7,846.12㎡).
Building area : 61,960 sq.ft. (建築面積:5,756.35㎡).
Site area : 140,973 sq.ft. (敷地面積:13,096.84㎡).
Owner : Tsuruoka City (建主:鶴岡市).
Location : 11-61 Babacho, Tsuruoka City, Yamagata, Japan (所在地:日本国山形県鶴岡市馬場町11-61).

施設情報 (Admission)

営業時間:9:00 – 19:00 (Opening hours)
休館日:12月29日-1月3日 (Closing day)
入場料:-。 (Admission fee)

アクセス (Access)

【バス】庄内交通 『湯野浜温泉線』行き
区間:エスモールバスターミナル → 鶴岡市役所前
運賃:210円
時間:約20分

※2019年4月1日現在の情報。念のため公式サイトをご確認ください。

使用機材

ボディ:SONY α7Ⅱ
レンズ:TAMRON SP 15-30mm F/2.8 Di VC USD
レンズ:TAMRON SP 70-300mm F/4-5.6 Di VC USD
マウントアダプター:RAYQUAL NF-SαE

現像:Adobe Photoshop Lightroom
   

参考サイト

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