【建築探訪】アサヒビール大山崎山荘美術館/安藤忠雄建築研究所
行きにくい場所というわけではないのですが、中途半端に行きたいなあって気分だとなかなか行かない場所にあるということもあり、去年やっとおじゃますることができました。アサヒビール大山崎山荘美術館です。安藤さんの名作のひとつ。歴史的建造物から続く地中への誘いがドラマチックに映ります。
本館は加賀正太郎が別荘として設計し1917年に最初の建物が完成。「大山崎山荘」と名付けられました。そして改築が行われ1932年に今の建物が完成しました。
時が経ち、美術館として再生するにあたり安藤忠雄氏が地中館を新設します。さらに竣工100周年となる2017年に安藤氏が手がけた山手館が完成します。
ひとつひとつの建物はそれほど大きいものではありませんが、動線が長いため思いのほかじっくりゆったり楽しめます。
建物
本館
初代は木造だったとのことですが、
イギリスのチューダー・ゴシック様式にハーフティンバー方式をとり入れ、鉄筋コンクリート造、屋根部分には鉄骨が組まれているとのこと。
内部は撮影できません。対して大きくない荷物でもロッカーに入れるように指示されます。素晴らしい建物なので展示物と併せて楽しみたいです。
2階カフェからの眺望に感動。
庭園は見落としがち?ですが、おすすめ。素晴らしい造成です。
海外の建築ファンらしき方が何名書いて、熱心にメモしていました。
地中館「地中の宝石箱」
安藤氏が手がけたこの地中に埋まった建物は『地中館「地中の宝石箱」』という正式名称です。安藤氏が命名したそうです。
美術館として再生するにあたって増築。本館の勝手口から一旦出て、地中館に行くことになります。10歩くらいですが。モネの『睡蓮』連作を常設展示を鑑賞できます。
下から見上げたところ。光のラインが目を引きます。
山手館「夢の箱」
大山崎山荘着工から奇しくもちょうど100年を経た2012年、安藤忠雄設計による新棟、山手館「夢の箱」が竣工しました。
建物は周囲の木々に埋もれるように配置され、さらに上部には植栽がほどこされているため、直線的なコンクリートの建物が天王山の自然に不思議と溶けこんでいます。
見学、撮影許可
撮影:屋外はOK。内部は基本NG。
見学:入場料を払う。
ギャラリー
建物概要
Asahi Beer Oyamazaki Villa Museum Of Art (アサヒビール大山崎山荘美術館).
Architect : Tadao Ando (設計:安藤忠雄建築研究所).
Contractor : Obayashi Corporation (施工:大林組).
Completed : July 1995 (竣工:1995年7月).
Structured : Reinforced Concrete (構造:RC造).
Costs : $ million (総工費:約億円).
Use : Art museum (用途:美術館).
Height : ft (高さ:m).
Floor : 2 (階数:地下1階、地上2階).
Floor area : 7,864 sq.ft. (延床面積:新築部 271.51㎡、既存部 730.67㎡).
Building area : 4,723 sq.ft. (建築面積:新築部 262.04㎡、既存部 438.80㎡).
Site area : 59,007 sq.ft. (敷地面積:5,481.94㎡).
Owner : Asahi Breweries, Ltd (建主:アサヒビール株式会社).
Location : 5-3 Zenihara, Ohyamazaki-cho, Otokuni-gun ,Kyoto, Japan (所在地:日本国京都府乙訓郡大山崎町銭原5-3).
施設情報 (Admission)
営業時間:10:00 – 17:00 入場は16:30まで (Opening hours)
休館日:月曜日(祝日の場合は翌火曜 ただし2019年11月18日、25日は開館)、臨時休館、年末年始 (Closing day)
入場料:900円 (Admission fee)
アクセス (Access)
JR京都線 山崎駅前より無料送迎バスが出ています。
区間:山崎駅前-美術館の前
運賃:0円
時間:5分。
備考:バスが行ってしまった直後であれば待つより徒歩のほうが早いです、夏であっても。炎天下で待つほうが辛い、木陰たっぷりの坂道のほうが楽でした。
詳細は公式サイトをご参照。
使用機材
ボディ:SONY α7Ⅱ
レンズ:TAMRON SP 15-30mm F/2.8 Di VC USD
レンズ:TAMRON SP 70-300mm F/4-5.6 Di VC USD
マウントアダプター:RAYQUAL NF-SαE
現像:Adobe Photoshop Lightroom