【現像】アニメの背景みたいなテイストの建築写真【Photoshop】

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 CGの専門誌に建築関連の登場頻度は少ないですが、アニメーションの制作過程は毎回でてきます。中でも気になっているのが「アニメ作中の風景画を実写から作成している」点です。
 自分の公開している建築写真でもそういった変化球的な要素はあっても面白いと思っていましたし、過去の記事にもありますが『建築写真をわざとCGっぽく見せたい』なんてのを書いたりもしているので興味はあったのです。

 ですが試す機会を逃し。。。最近になってbriccolog様のサイトをtwitter経由で訪問しまして、やり方のひとつがわかったので、これはぜひやってみたいと踏ん切りがついて、ついに試してみました。

【現像】写真をCGパースのようなに画に近づける その1

2019/7/25UP! 動画にまとめました

やってみよう

各サイトで紹介されている手順を一通りやってみて、自分の好みに合うのと、自分の技術の身の丈に合う(後日再トライしようと思ったときにすぐ思い出せるレベル。)手順に落ち着かせてみました。要は3つの参考サイト様のごちゃ混ぜ。

写真は去年おじゃました多治見モザイクタイルミュージアムにしてみました。もうすでに見た目がアニメの世界ですけどね!

【写真】多治見市モザイクタイルミュージアム/藤森照信

Lightroomでまずやること

基となる写真を選びましょう。Lightroomがないならば全部Photoshopでやってしまえばよいと思います。
明るさはいつもの感じでいいと思います。普通くらいで。

シャドウをMAXまで上げて、ハイライトをMINまで下げてしまいます。のっぺりとさせます。
自然な彩度を極端に上げてしまいます。「普通の入稿だったら使い物にならない」と感じるまで上げます。

あと、あおり補正しておきましょう。

この状態で現像します。

Photoshopで加工

ここからが本題。いろいろやってみましょう。
とりあえずざっと言ってしまうと、
 ・建物は、水色っぽい色でオーバーレイをかけて、カットアウトなどで絵柄を単純化します。
 ・空は、高コントラスト、高彩度にします。

  1. カットアウトで単純な絵にする
  2. まずはレイヤーを複製します。オリジナルは残す。
    上のレイヤーを選択して[フィルター]→[アーティスティック]→[カットアウト]を選択。

     レベル数:高め。調整はお好みで。この写真だとMAXの8にしたとき汚くなるので7に変更。
     エッジの単純さ:低い値のほうがよさそうです。
     エッジの正確さ:お好みで。

    実写としての繊細さがなくなりました。

  3. 背景だけさらに手を加える
  4. 下のレイヤーを複製します。複製したレイヤー名を「sky」にしました。
    skyレイヤーを一番上に移動します。
    上のレイヤーを選択して[フィルター]→[アーティスティック]→[塗料]を選択。

     ブラシの大きさ:6~10ぐらいがいい気がする。
     シャープ:お好みで良い。
     ブラシの種類:[幅広(ぼかし)]が個人的にはよかったので。[標準]でもいいと思う。

    雲だけががベタ塗りっぽくなりました。

  5. 空をもっと高コントラスト、高彩度にする
  6. アニメの背景をよっく見ているるとすごく鮮やかなんですよね。ということでそのとおり極端にしましょう。

    一番上にレイヤーを新規作成して、レイヤー名を「SCREEN」にしました。
    skyレイヤーに対して[クリッピングマスクを作成]します。
    SCREENレイヤーの合成の種類を[スクリーン]に変えます。
    グラデーションツールで上が黒で、下が白になるように塗ります。空のてっぺんから、地平線までドラッグする感じが適切な分量かもしれません。

    さらに調整レイヤーの[レベル補正]を新規作成して、左右のつまみを中央に寄せます。ここの調整はお好みで。
    これもskyレイヤーに対して[クリッピングマスクを作成]します。

    だいぶそれらしい雰囲気になりました。空はこれで完了でよさそうです。

  7. 空色でマスクする
  8. このあたりからテンションがあがります。きっと!

    下から2番目のカットアウトしたレイヤーの上に、レイヤーを新規作成します。名前を「Layer1」にしました。
    Layer1レイヤーの合成の種類を[オーバーレイ]にします。
    [グラデーションツール]で白から、若干抑えめの水色に設定します。
    Layer1レイヤーに適用します。こちらは下が青で、地平線くらいが白になる程度が良さそう。

    すると、一気にそれらしい雰囲気になります

  9. 細かい部分の補正
  10. いまさらですが、建物のファサードにムラがあって汚いですので、補正しておきます。
    下から2番目のカットアウトしたレイヤーの建物の部分を1色に塗りつぶしました。

    あと、手前の草がもうちょい明瞭でもいいかなと思ったので、下から2番めのレイヤーにマスクをかけました。

  11. 照明効果をつける
  12. このあたりからは仕上げです。
    私もアニメ風背景業界の初心者ですからなんとも言えませんが、どうやらアニメの背景は、光を放っているようなエフェクトを複数箇所に配置するのが良いみたいです。1つじゃない。
    1つめは、太陽がありそうな位置。2つめは、どうでもいいけど光ってるとかっこいい雰囲気になる箇所を探して配置するようです。
    この辺がフォトリアルCGと全然違うところで違和感があるけれども、この『いい感じになる場所』を探すのが最高に面白い! と最近感じています。
    今回は、左上と、右下に配置してみることにしました。

    最上位にレイヤーを新規作成します。
    合成の種類を[スクリーン]にします。[オーバーレイ]の方が良い時もありました。
    まずは円形に塗りつぶします。

    つぎに[フィルタ]→[ぼかし]→[ぼかし(ガウス)]をやります。
    たぶん100%だと強すぎるので、非透過率を落として調整します。

    右下にも同じことをやります。レイヤーは別途新規作成したほうがいいです。
    これで完了でよさそうです。

完成

いかがでしょうか。
もしかしたら、カットアウトあたりのフィルタで、もうちょっと思い切って絵を単純化してしまっても良かったかもしれませんね。まだまだ改善できそう。

参考サイト

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