【建築探訪】雲の上の図書館/隈研吾建築都市設計事務所

Pocket
LinkedIn にシェア
LINEで送る

高知特集は続きます。高知市の東側にも木材を使用した素晴らしい作品が点在している情報はあったのですがスケジュールと体力の都合で反対側の西を目指してみることにします。またこんどおじゃまいたします。
さてちょっと遠いのですが梼原町という高知県西の山間部にある都市におじゃま。

さあ。ここで分かる方はニヤッとすると思います。
そうです梼原は隈研吾氏の作品が山のようにある街です。2019年9月時点で半径1km圏内に8つあります。

その中でも最も新しい施設:雲の上の図書館(梼原町立図書館)をゆっくりと見学してきました。

ついでに雲の上のホテル・別館(空いていれば本館)に泊まってみるかなあなんて思っていたのですがやはり空きは無かったので日帰りにしました。
朝からどうも眠かったのでレンタカーじゃなくてバスでGOです。

梼原町の隈建築では最北に位置する建物の図書館。とはいっても雲の上のホテル以外はすぐ近くなので位置はあんまり関係ないかも。
バス停が町役場のすぐ近くなのですが、バスから降りると街中から木材のいい香りがただよっているんです。このような街は初めてで衝撃を受けましたがそれ以上の心地よさみたいなものを感じます。これは新しい建物との出会いにも期待と気持ちが高ぶります。

建物

スターバックス太宰府天満宮店と似た造りです。SunnyHills南青山と同じだと言うべきでしょうか。こちらのほうが施設規模が大きくスパンが大きいのでより迫力があります。

大きな柱が木のような形状にデザインされているのもいいですね。実際には鉄筋コンクリートです。
書架の位置を示すのにひらがなのオブジェクトが使われているのがとてもおもしろいと思いました。普通はアルファベットですもんね。「ね」のオブジェクトとか見るとなんかテンションが上がります。

図書館でBGMとはなんと新しい試み! しかもジャズで控えめに鳴らすという個人的には最高の環境に思います。無音っていうものは、あれはあれで私は落ち着かないもんです。

中2階がありますが構造的には地上2階建てです。床面積の半分超が吹抜となっていて、開放感がかなりあります。
中2階に低反発ビーズのクッションソファがあるのでしばらく読書で時間を過ごしたり。たまに上むいて写真撮ったり。(あと、数分寝たと思います。)なんて贅沢な時間でしょうか。最高だ。

2階にあがると天井のトゲトゲに接近できてちょっとドキリとします。

2階の最奥部の一角に隈氏のサインや新聞のスクラップ、書籍が集まっているエリアがあります。探してみてください。

ここの更に奥にガラス張りで中は見えるのですが仕切られた別室になっていて、音楽がない空間で読書ができるようになっています。また木の香りがいいんです。

1階は受付とテーブルがあり、割と自由な使い方がしやすいような雰囲気になっています。

さらに奥にも書架があり連続した部屋ではあるのですが、ちょうどいい具合に仕切られているので、人が多くても気が散ったりすることは少ないのではないでしょうか。

ここはよかったなあ個人的な『素敵な図書館TOP3』に入ったかもしれない。

見学、撮影許可

見学:可能。
撮影:可能。内部は受付に一言。
撮影や見学目的の来館者が多いためだと思いますが丁寧に案内してくださいます。ありがとうございます。

ギャラリー

  • Indoor view of Yusuhara Community Library (雲の上の図書館)
  • Indoor view of Yusuhara Community Library (雲の上の図書館)
  • Indoor view of Yusuhara Community Library (雲の上の図書館)
  • Indoor view of Yusuhara Community Library (雲の上の図書館)
  • Indoor view of Yusuhara Community Library (雲の上の図書館)
  • Indoor view of Yusuhara Community Library (雲の上の図書館)
  • Indoor view of Yusuhara Community Library (雲の上の図書館)
  • Indoor view of Yusuhara Community Library (雲の上の図書館)
  • Indoor view of Yusuhara Community Library (雲の上の図書館)
  • Indoor view of Yusuhara Community Library (雲の上の図書館)
  • Indoor view of Yusuhara Community Library (雲の上の図書館)
  • Indoor view of Yusuhara Community Library (雲の上の図書館)
  • Indoor view of Yusuhara Community Library (雲の上の図書館)
  • Indoor view of Yusuhara Community Library (雲の上の図書館)
  • Indoor view of Yusuhara Community Library (雲の上の図書館)
  • Indoor view of Yusuhara Community Library (雲の上の図書館)
  • Indoor view of Yusuhara Community Library (雲の上の図書館)
  • Indoor view of Yusuhara Community Library (雲の上の図書館)
  • Indoor view of Yusuhara Community Library (雲の上の図書館)
  • Indoor view of Yusuhara Community Library (雲の上の図書館)
  • Exterior view  of Yururi Yusuhara (YURURIゆすはら).

建物概要

Yusuhara Community Library (雲の上の図書館).
Architect : Kengo Kuma and Associates (設計:隈研吾建築都市設計事務所).
Contractor : Toda Corporation (施工:戸田建設、四万川JV).
Completed : April 2018 (竣工:2018年4月).
Structured : Steel frames, Timber (構造:鉄骨造、一部木造).
Costs* : million USD (総工費:約億円). *USD/JPY=100.00
Use : Library (用途:図書館).
Height : 41 ft (高さ:12.65m).
Floor : 2 (階数:地上2階、地下1階).
Owner : Yusuhara Town (発注者:梼原町).
Floor area : 20,860 sq.ft. (延床面積:1938.31㎡).
Building area : 12,593 sq.ft. (建築面積:1170.50㎡).
Site area : 33,228 sq.ft. (敷地面積:3087.85㎡).
Location : 1212-2 Yusuhara, Yusuhara Town, Takaoka-gun, Kochi, Japan (所在地:日本国高知県高岡郡梼原町梼原1212-2).

施設情報 (Admission)

【営業時間】9:00 – 20:00 (Opening hours)
【休館日】火曜日(毎週)、毎月最後の金曜日 (Closing day : Sunday)
【入場料】0円 (Admission fee)

アクセス (Access)

JR高知駅から公共交通機関(電車とバス)で行く場合。
【経路】電車:JR土讃線 高知駅→須崎駅 |下車| バス:高知高陵交通 須崎→梼原町役場
【時間】電車:75分 バス:70分
【運賃】電車:870円 バス:1,820円
【備考】
・特急電車だと40分、1960円。私は特急に乗りました。
・自動車だと100分。道中の複雑さは奥羽山脈とか紀伊山地の県道と同じくらいで、片側1車線とかは無かった。

詳細は公式サイトをご参照。

使用機材

ボディ:SONY α7Ⅱ
レンズ:TAMRON SP 15-30mm F/2.8 Di VC USD
レンズ:TAMRON SP 70-300mm F/4-5.6 Di VC USD
マウントアダプター:RAYQUAL NF-SαE

現像:Adobe Photoshop Lightroom
   

参考サイト

管理人が読んだおすすめの建築本

    

コメントを残す