【現像】写真にライトシャフトをつけよう

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 ライトシャフト――god rayとか言う場合もありますし天使の梯子とか――単語だけ聞くとヒントでピンと来ないかもしれませんが、森林の写真で見かける『太陽の光が光跡となって見える』やつです。
Upward view of inside of Acros Fukuoka (アクロス福岡) Aomori Contemporary Art Centre, Arcade (国際芸術センター青森 四季のアーケード)

 もちろん自然な状態でバッチリ撮れればそれに越したことはないのですが、眼で見たときよりも写真に収められなかったり、現像をいくらやってもライトシャフトが浮き出てこなかったりと、意外に苦戦する要素です。

 意図的に作り出してしまうことも可能ですので、やり方を紹介します。


やってみよう

 東京大仏様でやってみましょう。
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 その前に、大仏様に葉がかぶさっているので除去します。
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光が強い部分だけのレイヤーを用意

 ブルームの回で説明したとおりです。
 元画像のレイヤーを複製して、レベル補正で明るいところだけ残します。225~255だと輝度が約90%以上のみが残ります。
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レイを作る

 明るいところだけのレイヤーに対して加工します。
 [フィルタ]→[ぼかし]→[ぼかし(放射状)]を選択します。
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    100。(最大でいいです)
  方法  ズーム。
  画質  低い(どうせ最後にぼかしを入れてなじませるので低画質でもいい。時間短縮になります。)
  ぼかしの中心  お好きな場所に。

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 この設定でOKすると、だいたいこんな感じに出てくるでしょう。でもレイが短すぎるので何度か同じフィルタをかけてやります。Ctrl+Fで同じフィルタを適用するショートカットができますので便利。以下は5回適用した画像です。建築グラビア2017-01-16ライトシャフト_before名称未設定 7のコピー  建築グラビア2017-01-16ライトシャフト_before名称未設定 8のコピー

 大仕事はこれでだいたい済んできました。
 レイのレイヤータイプを[スクリーン]にして、元画像とレイを重ねるとこんな感じになります。いい感じになってきましたね。
 しかし違和感がありませんか。すべてのレイが樹木の手前側に乗っかってしまっているから遠近感がなくて変ですね。
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不要なレイを除去して立体感をつける

 ここからは妄想の世界になります。「このレイは、この枝よりも手前! 奥!」というのを勝手に定義して、それに従ってレイを消していきます。かなり地味ですが気が済むまでやります。
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 結局何やっているのかというと、上から見た図を作ってみました。
 この写真だと、上から見たときの視点、太陽、樹木の配置図はこんな感じでしょう。今、この写真に光線Aと光線Bを合成していますが、自分の中では赤矢印のような道筋なんだと決めた場合、
  光線Aは樹木①の背後に回る → 光線Aは樹木①と重なる部分を除去。
  光線Bは樹木①、樹木②の背後に回る → 光線Bは樹木①、樹木②と重なる部分を除去。
というように考えれば、どこの木と重なるレイを除去していけばいいか理解できます。
建築グラビア2017-01-16ライトシャフト_上からの図

 以下がレイの除去の前後です。これだけのことで不思議と立体感が出てきます。




完成

 いかがでしょうか。

 シーンは限られるのかもしれませんが、ここぞというときに知っていれば活きてくる可能性を持っています。
 元々いい写真が撮れた場合は、バイアスかけてやればいいですね。


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