【話題】10月1日からフランスで「体型を細く見せたりするレタッチを行ったかを明記する」法律が施行

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 gettyから通知が来て知ったのですが、2017年10月1日よりフランスの新しい法律が施行されます。内容は、フランス国内で商業写真を使用する際、モデルの体型を細く見せたり大きく見せたりするためのレタッチ(画像修正)を行ったかどうかを明記することが義務付けられるというものです。
 これに伴いgetty側も対応するとのことで、モデルの体型を細く見せたり大きく見せたりするためにレタッチを行ったクリエイティブコンテンツの提出は一切行わないことをコントリビュータに通達しています。
 最近また騒ぎ出した痩せすぎモデルの件に関連して、ファッション業界では今までは業界ルールだったのですがついに国が動き出しました。少し気になったのが「太らせるレタッチもNG」だという点。つまりすべての『体型の加工』がNGなのです。


法律の適用範囲

 出版物、オンライン、ポスター、カタログなどの広告に使われる商業画像です。モデル側の健康指標などはここでは省略します。

NGの例

 例えばZendayaが2015年にInstagramで公表した画像。左がレタッチ後です。ウエストと太ももが明らかに細くなっているのがすぐわかりますね。こういうのは商用として利用できないわけです。もしこれをフランスでリリースしてしまうと最大€37,500の罰金、または裁判官の裁量で問題の広告を作成した予算の30%までの罰金が課せられます。


適用外の例

 モデルの髪の色、鼻の形、肌やシミなどのその他の修正は対象外です。

肌やシミの修正が見られる。これはOK。

Photos from 8 Photoshop Before And After Images – newDesignfile

新ルールを理解するために何を読めばよいか

 「クリエイティブ写真の作品提出要件」を読みましょう。Getty Images ESPへのログインが必要です。
 ログイン後、[提出方法・要件]→[クリエイティブ写真 & イラスト]→[ESPユーザーガイド]が更新されていますの。
https://contributors.gettyimages.com/article.aspx?article_id=5223


参考サイト

 個人的に信頼できるかつ大手法人が運営するサイトの関連記事を幾つかピックアップしましたので併せてご確認を。
痩せすぎモデルの次は画像修正 フランスで法律可決 – WWD
モデルの体型を加工した画像を禁止、Gettyが宣言 「痩せすぎ」めぐる世界の動き – HUFFPOST
New French Law Requires Label For Digitally Altered Photos Of Models – forbes
Voulez-vous retoucher moi? New French law on retouching advertising images of models – LEWIS SILKIN


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