【現像】Insta360Oneは勿論THETAやGear360で撮影した画像・動画もInsta360Studioを使って自由自在に仕上げる
4.表現の指示
さてここが肝になります。黄色の「Φ」みたいなマークを押すと、タイムライン上に「・」が現れます。これはタイムラインのどこから表現をするかを指示するものです。 複数指定が可能で、その場合は、リニアでフェードしていきます。
また画面左下にFrame Parameterという項目が出てきます。これは指示された区間どんな表現にするかを具体的に指示できるものです。
Frame Parameterの説明
それぞれのパラメータを説明します。だいたいはそのまんまです。
- 画像4つ
- PanAngle
- TiltAngle
- FOV
- Distance
表現方法です。Insta360でよく売り文句で言われている「360度パノラマからフルHDの動画を切り出す」ということとか、リトルプラネットなどの指定をします。
左右の向き。画面上を左右にドラッグしてもいいですし、パラメータで数値指定をしてもいいでしょう。
リトルプラネットだとぐるぐる回転します。
上下の向き画面上を上下ドラッグしてもいいですし、パラメータで数値指定をしてもいいでしょう。
リトルプラネットだと球体から逆球体に変化します。
視野角 カメラで言うところのズームイン・ズームアウトです。
リトルプラネットでも一緒です。拡大縮小するだけで、絵的には崩れません。
距離 こちらはFOVと似ていますが、接近・後退します。
リトルプラネットだと距離に敏感な端部の絵が崩れます。これがFOVとの大きな違いです。
右側のパラメータの説明
右にフリンジ除去(Removing purple fringe)、スティッチ補正(Optical flow stitching)、天空補正(Gyroscope stabilizer)のオプションがありますが、Insta360シリーズのファイル以外はフリンジ除去(Removing purple fringe)のみ利用できます。仕方がない。
- Removing purple fringe フリンジ除去
- Optical flow stitching スティッチ補正
- Gyroscope stabilize 天空補正
- Resolution 解像度
- Export bitrate ビットレート
- Output Directory 出力フォルダ
- File name ファイル名
フリンジ(物体の周りに出現する紫色とか緑色のアレ)を軽減します。THETAは酷いもんですが、Insta360では元からそんなにフリンジが出ないので、とりあえずやっておけばいいと思います。
これよく分かってないんですが、要はスティッチ処理が高品質になります。技術的には1フレーム単体で処理するのではなくて、前後のフレームの映像と比較をし歪みを検出して補正をするそうで、結果、レンダリングの精度が上がります。こっちもとりあえずやっておけばいいかなと。(レンダリング時間の違いとかは後日検証します。)
Insta360Oneの先端が上という基準で補正してくれます。これが結構強力でいい感じ。歩きながらの撮影においてTHETAよりInsta360を使いたくなる大項目のひとつかも。これは状況によりけりです。編集後にこいつをONにして出力すると、絵の回転が変わりますので特に注意。対策としては、このボタンをONにしてから編集作業をすることです。
1920×1080で良いと思います。
17Mではなく9Mあたりでいいと思います。そもそものフルHD映像のソースがそんなに綺麗じゃないですし。
この名前の尻に拡張子「.mp4」が付きます。
5.終了位置の決定と出力
もう少しです。終了位置を指示します。開始視点とやり方は同じです。
で、気にしたいのは赤枠の数字です。[Preview]の左にある数字は編集後の再生時間です。例えばInstagram(インスタグラム)は60秒が上限なので1:00か0:60までに収まるようにすればいいってわけです。
編集が終わったら、画面右下のExport toを押して、待てばOK。
参考サイト
・Optical Flow Stitching – The Future Of 360 Video Post – SpeedVR